きれいなオスが釣れるとうれしいです Post:2014/8/172014/8/17 ここ二、三日、人とも会わずに、うすぐらい本ばかり読んでいた。ダークコンドル・モードに入りかけていた。これではいかんと、夕方の30分だけ川へ行った。 物置からフライロッドを出して準備している際中に、短パンからむきだしの向こうずねを何カ所か蚊にくわれた。こんなおっさんの汚い血を吸っても、繁殖には大して役立たないだろうに。 今度吸ってるのを見つけたら、殺すからね。 〝あさ川ターポン〟なんて呼ばないで。銀バヤです。今日いちばん気持ちよかった一匹。ライズを発見、アップに15ヤードほど投げ、水面すれすれでタックさせてフライをぽとりと落とした瞬間に狙い通りにライズしたのを慌てず騒がず、あくまでシルキーにアワせた。1番のフライラインがふわっと張って、竿先がキュキュンと突っ込んだ。思わず「へっへっへー」と声に出てしまった。ジェンダーによる差別には反対ですが、やっぱ正直申し上げて、きれいなオスが釣れるとうれしいです。押忍。 『フライの雑誌』第102号 特別号