このところの色々を写真で紹介。その3 Post:2016/12/302016/12/29Update:2016/12/29 年の瀬の街を、あちらへうろうろ、こちらへうろうろ。 また来てしまった練馬の「つりぼりカフェCatch and Eat」。ホンモロコが予想のはるか斜め上レベルで美味しいのと、こないだの釣りが全然納得いかなかったのでリベンジに来ました。今回は冬休みの厨坊連れ。このところ連日厨坊と二人で町を歩いている。電車賃も外食費も2倍かかるからたいへん。でもたぶん厨坊とのこういう時間もあと短い期間でおしまいだろう。わたしのお父さんは来年のわたしの歳で亡くなった。 少々感傷的になったが釣りの手は抜かない。1時間で厨坊にほぼダブルスコアをつけて完勝してやった。まだまだ青いわ小僧。写真はホンモロコと厨坊の手。だんだん閣下の手に似てきた。わたしの手は小さくてむちむちしている。手の小ささでは大人の誰にも負けたことがない。釣り仲間のみんなからは「赤ちゃんのような手だぞ。」とかわいがられている。だからこういうスッとした手にはあこがれる。後からお店に入ってきていけすの反対側に座った常連風のお兄さんがお店のひとに「そういえば〈フライの雑誌〉の…」と話しかけ、おッと思ったら以前会ったことのある方だった。なんでこういうところでたまたま会うんでしょうねえ、まったく釣り師は、と笑った。 ホンモロコ、うまーーーーーーーーい。「ホンモロコうまいだろ」「うん」「ホンモロコうまいか」「うん」「ホンモロコうまいだろ」「もう三回目だよ」。そうかそうか、ホンモロコうまいか。 じつは練馬の前に板橋へ行って、友人の竿師に頼んでいた新しいグラスロッドを受け取っていた。11フィートの4番5番のダブルハンド・グラスロッド。最初はどの川で使うか、うずうずしている。受け取った厨坊にロッドケースごと持たせて歩く。楽だ。浮間船渡へ移動。駅前の浮間公園の池に厨坊が興味を示したので池の端を歩く。なんでにも興味を持つのはいいことだぞと説教しながら。ヘラのドボン釣りをしていたおじさんと1時間話し込む。自作の道具に凝りまくりで、ものすごく面白いおじさんだった。ただでさえフライフィッシングそのものの記事が少ないと言われている『フライの雑誌』なのに、このヘラ師のおじさんの汗と涙の工夫のあれこれを4ページくらいで紹介したくて困る。 今年もお世話になった、HIRANOTSURIGUの平野さんに会いに来た。第110号の特集に登場した珍しいフライベストが取り揃えてある。「売れ筋はあっというまに出ました。」とのことだが、通好みのベストはまだまだたくさんあった。他の人と同じベストは着たくないフライフィッシャーは必見です。 牧浩之さんのワイルド・フライマテリアルは人気で、とくにキュウシュウシカは現在予約待ちとのこと。第109号のCDC特集で紹介したカモ毛はまだ少し在庫があった。なにを隠そう、HIRANOTSURIGUでカラスのコンプリートを一番先に買ったのはわたしです。すげえ効くから。平野さんと話し込んでいたら、お客さんがやってきてグラスロッドを注文した。平野さんが紹介してくれて、名前を聞いてすぐに分かった。ずっと前からの定期読者のOさんだった。もちろん会うのは初めて。がしっと握手してうれしい。お店を出てから厨坊が、「ハリがあるところと、水があるところには、パパの知り合いがいるんだよね。」と分かった風な顔をして言っていた。この子はときどき、鋭いのか幼いのかアホなのか詩人なのか、分からなくなることがある。それからもういいかげん「パパ」はやめなさいと、パパは言っているじゃないか。 今年のクリスマスプレゼントは「炭の消しつぼ」。先代の消しつぼは養沢の上流で七輪会をやったとき、冷やすつもりで道の端に置いておいたら、誰かに持って行かれちゃったのだった。閣下は分かっていらっしゃる。 おかげさまで好評です。 『フライの雑誌』第110号|特集◎ベストなベスト 理想のフライベストとその中身 The Best of FLY VEST こちらの[2017『フライの雑誌』オリジナル・カレンダー]は第110号からの新しい定期購読の方へ差し上げます。第110号に同封してお贈りします。よく釣れます。※のこり2部です。 葛西善蔵と釣りがしたい