もちろん私は、「おかあさんといっしょ」のはいだしょうこお姉さんと「いっしょに」フライフィッシングをしてみたいのは言うまでもない(べつにいっしょに何かするのはフライフィッシングでなくても全くかまわないのも言うまでもない)。
しょうこお姉さんといっしょに行く川を妄想してみる。きれいな野生の魚が確実に息づいている気持ちの良い釣り場がいい。日本なら、スプリングクリークで梅花藻の間に群れるブルックトラウトもいいが、かわいらしくリフォームした知床の番屋を利用してのウィルダネス体験オショロコマツアーはもっといい。お泊まり確実ですね。
いくらしょうこお姉さんがいっしょとはいえ、魚の姿を見たら私の釣り人魂に不測の事態が起こらないとも限らないので、私はロッドを持ちません。ひたすらサポート役に徹し、しょうこお姉さんが「もうゆるして〜」と半笑いで美しい眉をひそめるくらいに入れ食いにさせて、全身オショロコマのヌルヌルだらけにしてあげたい。喜ぶだろうな。
むろんケバリは何でもいいわけだが、ここはぜひ、しょうこお姉さんにタイイングをやらせてみたい。どうせ番屋にこもったら夜はタイイングくらいしかやることはないのだ。あの「極悪スプー」を産み出したしょうこお姉さんが、果たしてどこまで恐ろしいケバリを創るのか。まさにこわいモノ見たさで興味は尽きない。
ちなみに、単なる釣り師としてはしょうこお姉さんよりも、いとうまゆお姉さんの方がはるかに可能性がありそうだ。彼女がフライフィッシングをやったら間違いなく相当な使い手になる。私は立場上「自称プロ」とか「おれはうまいよ」的なフライマンを多数見てきているので、そこらへんの洞察力にはけっこう自信があったりする。
おかげさまで『フライの雑誌』の次号第78号は本日校了しました。発売は8月20日です。