ひと呼吸おいてゆっくりアワセたら乗った Post：2014/7/62014/7/6 102号を校了したので釣り釣り。今日のテーマはマシュマロしばり。最初は＃10。一投目からガンガン出た。こんな小さい魚でもしっかりくわえてる。このフライにはフックサイズはあんまり関係ないみたい。ちなみに状況は気温20℃、かなり大雨、増水、いっときはきつい白濁り。穴あきウェーダーの人間水温計によると水温は16、17℃くらいか。増水で水を被った木の枝の下の水深20センチから、この日いちばんの型。リーダーグリースをすりこんだ水面の＃12のマシュマロ・ピューパをもわんとくわえた。でるぞでるぞと期待通りに出てくれた。思わず「どぅわっしゃーぁぉいいぃ」とか意味不明の大声をあげながら、ひと呼吸おいてゆっくりアワセたら乗った。5Ｘなので無理できず。重い重い。ブルドーザーみたいに水中を右に左にとうねる。となりで見ていた地元の子どもが「すげえ、おおう」とかまとわりついてやりとりのじゃまなので「頼むから向こうへどいてくれ」と強制排除する。とりこみさきを探して腰まで水に入った状態で20メートル下る。４番のグラスロッドがすごいことになった。手持ちのネットでは話にならない。こらえきってしのぎきって岸の草へずりあげた。新しいカメラの初フィールドテストで使い勝手がまだつかめない。さっきのアングルだと大きさがいまいちわからないからこういう感じにしてみた。50センチはないか。でもまんぞく。マシュマロ・ピューパの＃12。シミズさんが「これ練習で巻いたんであげる」と、地元のこどもにくれたフライを、わたしが奪って使いました。がっぷり。雨がいちばん強かった時間帯がもっとも魚の反応がよかった。雨専用GK、クルル。（意味なし） ※朝に川へ入ってから、今日はどうも足の裏が痛いし、やけにつるつる滑るなあと思いながら釣っていた。お昼ご飯をたべおえたところで、ウェーダーのフェルト底が左右とも「ない」のに気づいた。修理したけどなんども剥がれるから「これもう捨てよう」と思っていた古いやつだ。履く前に、あるいは釣ってる途中にもっと早く気づこうよおれ。クルマには予備のウェーダーが入っているが、めんどうだからそのまま夕方まで釣り続けてしまった。こういうことだからなあ。次回もフェルトなしウェーダーを履きそうな予感がする。 『フライの雑誌』98号
