オイカワでも釣りに行こうっと。

わたしの身のまわりにはめんどくさい人が多い。その理由を整理して考えてみた。

その1。わたしはごくふつうのめんどくさくない人である。だけどめんどくさい人のことをなんの因果か好きなので、ここまでの人生でめんどくさいのを選んでつき合って来た。だから、めんどくさいのが身のまわりに目立って多くなってしまった。

その2。わたしは少しだけめんどくさい人である。トンキン竹を割ったようなまっすぐな人とつきあうと、自分のめんどくささが浮き立って辛い。そのため一緒にいるだけで爽快になるような素敵な人とは距離を置いてきた。だから、めんどくさいのが身のまわりに残った。

その3。わたしはとてもめんどくさい人である。めんどくさくない人は、当然のようにわたしを避ける。気持ちは分かる。だから、ねとねとしためんどくさいのが身のまわりに残った。

その4。じつはわたしは、明るくユーモアがあるいい人です(c.田母神)。だから、世の中にいるめんどくさい人たちは、〝ああいう気持ちのいい人(わたしのこと)とつきあって、自分もめんどくさくない人になりたいな。〟とわたしにあこがれる。だから、めんどくさいのがわたしの身の回りにまとわりつく。

その5。めんどくさい人とか、めんどくさくない人とか、人間を一定の尺度で切り分けることには、なんの意味もない。そもそもなにをもってめんどくさいとするか、人それぞれの感じ方によって違うじゃないか。鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい(c.金子みすゞ)。

その6。類は友を呼ぶ。以上。

民主主義はめんどくさい。もし何かの弾みで権力を持って独裁者になったら、わたしはとてもいい仕事をするだろう。そんなことになったら困るから、オイカワでも釣りに行くのである。

・・・・・・

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こないだのオス。クロスオーストリッチの20番で。
こないだのオス。クロスオーストリッチの20番で。
昨日の真っ昼間はさいかちフラットを反対側の岸から。こういう場所の釣りは神経質でなかなか面白い。ああ、めんどくさい。
昨日の真っ昼間はさいかちフラットを反対側の岸から。こういう場所であえて神経質な釣りをするのはフライフィッシングっぽくてとても面白い。ああ、めんどくさい。
20番のソフトハックル黒。ピーコックボディに秘密のリビング、ハックルはスターリング。すげえ釣れます。
20番のソフトハックル黒は鉄板。ピーコックボディに秘密のリビング、ハックルはスターリング。すげえ釣れます。
底の方で群れてコケ食んでる子たちを狙ったらこっちの子がギュイーン。
底の方で群れてコケ食んでる子たちを狙ったらこっちの子がギュイーン。
『フライの雑誌』第106号|〈2015年9月12日発行〉| 大特集:身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング─フライロッドを持って、その辺の川へ。|オイカワとカワムツは日本のほとんどどこにでもいる魚だ。最近になって、オイカワとカワムツがとても美しく、その釣りは楽しく奥深いことを、熱く語るフライフィッシャーが増えている。今号ではオイカワとカワムツのフライフィッシングを、大まじめに真っ正面から取り上げる。この特集を読んだあなたは、フライロッドを持ってその辺の川へ、今すぐ釣りに行きたくなるでしょう。 新連載 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing ビッグドライ、ビッグフィッシュ|ニジマスものがたり
『フライの雑誌』第106号|〈2015年9月12日発行〉|
大特集:身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング|オイカワとカワムツのフライフィッシングを、大まじめに真っ正面から取り上げました。この特集を読んだあなたは、フライロッドを持ってその辺の川へ、今すぐ釣りに行きたくなるでしょう。
新連載 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing ビッグドライ、ビッグフィッシュ|ニジマスものがたり
『葛西善蔵と釣りがしたい』(2013年5月16日発行)
『葛西善蔵と釣りがしたい』(2013年5月16日発行)