カブラー斉藤氏について。
3月末発行の次号111号の原稿を打ち合わせしたくて、編集部は年明けからカブラー斉藤氏へきちんと余裕をもって、連絡をとり続けていました。しかし毎度のことで、カブラー氏は電話もメールも留守電も、編集部からの連絡をずっとガン無視し続けていました。
音沙汰なしでそのまま時間だけがすぎていきました。
仕方なしに公開捜索へ踏み切ると、その3日後の深夜1時過ぎ、わたし(堀内)の携帯電話に[カブラー斉藤さん]の着信アリ。わたしは眠かったので出ませんでした。
その翌日、やはり深夜0時半に着信。気分がよくなかったので、出ませんでした。さらに翌日も深夜の着信。面倒だったので、出ませんでした。向こうからこっちに用事があるなら、留守番メッセージでも入れなさいと。でなければメールでも送りなさいと。そのまま3日間、お互いに連絡せず。
4日目の深夜、そろそろ面倒見てやるかと思い、カブラー斉藤さんの携帯電話へ電話しました。(ふあーい)という、いつもの声が聞こえました。次号原稿について、必ず○日までに送ってよ、一日でもすぎたらページ落すからね、と確認。(ふあーい)という返事。
話はここで終わりません。その約束した「○日」がすぎても、当然のようにカブラー斉藤さんから原稿が届かない。ふつうはここでキレていいところでしょうが、こっちもカブラー歴20年以上なんで、放置。届かなきゃ届かないでいいよ、と腹が据わっています。
で、今日の明け方3時。カブラー斉藤氏の原稿が、とつぜん届きました。カブラーは社会人としては酷いけど、原稿は面白いのです。つい許しちゃうから、20年以上も同じことを繰り返しています。
オリジナルさえ面白ければ、編集者はどんな労苦も厭いません。