カメ捨ての池/要注意外来生物

快晴。薫風。連休なので人が多かろうと、朝イチのバスで調布・深大寺へ行ってみた。境内では一般参加自由の読誦会の開催中だった。深大寺というとダルマとソバ、最近では加えてゲゲゲの鬼太郎や恋愛小説でぶいぶい言わせているが、本来は天台宗別格本山のえらいお寺さんである。弁天池の端のソバ屋で口開けの客になり、甘ったるいツユのソバをすすった。ほんとに甘いな。
深大寺の開山にはカメが深く関わっているそうだ。弁天池には大量のカメが生息しており、地元の小中学生には「カメ捨ての池」としてつとに有名である。今日も水面から突き出た石の島では、ぎょっとするような数の大小のカメがローマの公衆浴場のように折り重なって甲羅干ししていた。見たところほとんどはミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)だった。お国認定の要注意外来生物である。(だからこういうひどい「小説」が書かれたりするわけだ)
そういえば一昨日多摩川を散歩していたら、川のど真ん中に引っかかった流木の上で、甲羅長50センチはあろうかという巨大なミシシッピアカミミガメが彫像のように動かず、ぐいと反らせた惚れ惚れするほど太くて長い首を、凛として雄々しく虚空へ突き上げていた。がんばれ。
夜、友人から電話。「イワナの25センチが入れ食いなんだも〜ん」とのこと。写真まで送りつけられてしまったよ。