キングサーモンとニジマスの掛け合わせに日本で初めて成功 忍野水産技術センター

信越方面へ学校のスキー合宿に行って帰ってきた厨坊に、「スキーどうだった?」と聞いたら、「うん、いいホソがあった」と答えた。君はなにしに行ったのか。タナゴ釣りの調査か。

「キングサーモンと育てやすいニジマスの掛け合わせに日本で初めて成功し、この魚が養殖魚として適合する旨の通知を水産庁からいただきました。」(県知事記者会見) 3年で体長70センチ、重さ3キロに成長するとのこと。忍野の水産技術センターで開発。名前を公募中。

かねてから、本県では、水産振興の一環として、甲斐サーモン以外の新たなブランド魚の開発を進めて参りました。今般、マス類で大きくなり、食味も良いとされるキングサーモンと育てやすいニジマスの掛け合わせに日本で初めて成功し、この魚が養殖魚として適合する旨の通知を水産庁からいただきましたので、開発を進めて参りたいと考えています。自然界に存在しない魚でありますので、それが広がらないようにするというルールがあり、水産庁で確認していただき、利用可能となりました。今後は平成32年、東京オリンピックの年には地産訪消を促進し、新・やまなし農業大綱にも記載したブランド力を持つ魚として普及ができればと考えております。70センチくらいの大きさになり、このくらいの大きさになると刺身でも利用ができ、食味も非常においしいものでありますので、東京オリンピックに間に合うように、関係者の皆様方とも相談をしております。新しい魚でありますので、生産者や流通業者だけでなく、一般の皆様からも名前を公募したいと考えております。
県知事記者会見

「自然界に存在しない魚でありますので」に、ピクッと反応する釣り人もいるかもしれない。わたしも少しそう。でも自分たちの都合に合わせて自然を改変してきたのが人類の歴史。でなければ現代のように人類は繁栄していないし、わたしたちもおそらくここにいない。

ほどほどに慎ましく生きていきましょう。

追記:
山梨で「ニジノスケ」誕生 (日経 2012/1/6

異なる魚種を交配すると多くは卵のまま死んでしまうため、種なしスイカなどに使われる「染色体操作」という技術を利用した。

交配実験は2007年に始まり、11年10月にはニジノスケの雄は生殖機能を持つが、雌にはないと確認した。現在はすべての稚魚が雌となる卵の生産、育成方法の確立に取り組んでいる。

キングサーモンとニジマス交配 山梨県、養殖可能に (日経 2017/1/27

自然界に存在しない魚ため養殖するのは生殖能力のないメスのみで、同庁が繁殖しないことを確認したという。交配魚は「ニジノスケ」と呼ばれていたが名称を公募し、

名づけレース、「ニジマス+マスノスケ」で、現状では「ニジノスケ」が一歩有利か。
「ニジモン」を推す声も。
ポケモンか。

写真は山梨県/知事記者会見のウェブサイトから 
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