サマーランドの秋川湖へ行ってきた。二回目。 Post:2016/11/272016/11/27 東京都あきる野市にできた新しいマスの管理釣り場、サマーランドのFISH UP 秋川湖へ行ってきた。今日で二回目。写真で紹介。 土曜日の午前11時でフライエリアの混み具合はこんな感じ。釣り人全体で見ると、ルアー9割、フライ1割。入場者数70名制限のある釣り場だが、ここまでのところ土日でも入場制限はかかったことがない様子。 今日はハンドメイドバンブーロッド・メーカー、シーズロッド(新宿区)の藤塚利男さんと一緒。「サマーランド大好きなんです。何回も来てる。ディズニーランドも大っ好き。こういう場所へ遊びに来てバーベキューしたりカレーライスとか食べるのが好きなの」。そうすか。けっこう長いおつき合いになるけど初めて聞きました。なんか都会の人っていう感じがします。藤塚さんが手にしているのは新作の「Dolce」(ドルチェ)。7フィート、3ピース、3/4番。さっそく振らせていただいた。全体に張りがあるのに、ティップもしっかりとコントロールできて投げやすい。ちょうどこんな感じの止水の釣り場だと4番ラインを合わせてすごく気持ちいい。たぶん2番も5番ラインも行ける。 今日も桂川の井上さんと一緒。前回と同様、はっきり言ってルアーもフライもぜんぶ合わせた中で、井上さんが圧倒的にいちばん数を釣っていた。呆れるくらい。ひざまづいているのはあやしいお祈りとかじゃなくて、ラインとロッドティップを一直線にして小さなアタリをとるにはこの姿勢がちょうどいいから。膝あて用のクッションまで持ち込んでいるのはさすがという他ない。井上さんの釣り方は独特なのでくわしく知りたい方は上州屋八王子店さんのフライ担当の方に聞いてみてください。(と、ぶん投げる) 地元だという中学生が来ていた。4番ロッドにフローティングライン、他の釣り人はほとんど浮き釣りなのに、インジケーターなしでゆっくりリトリーブ。最初のうちは苦戦したもののしばらくするとポンポンと釣った。よかったですね、どんなフライを使ったんですか、と声をかけたところ、「ヒットフライはクロスオーストリッチ。管釣りでボウズはないっしょ。インジケきらいなんだよね。フライっぽくないじゃん。」とのこと。ありゃ、その筋の方でしたか。たいへん失礼しました。 当日のいちばん大物、井上さんの釣った50オーバーのニジマス。よく引いた。でっぷり太っていた。いいのが釣れるとやっぱりうれしい。秋川湖はリリースオンリー。水温がだいぶ下がったとはいえ、大型のニジマスは自分の限界を超えてファイトするのでぐったりしやすい。水をエラに通してあげれば復活する。リリース時にはできるだけ魚を触らない。魚を岸に上げるのはもちろん、撮影のためにネットごと岸に置くのも論外。空気中に魚を持ち上げることは、わたしたち人間が超大型巨人に首根っこを馬鹿力でつかまれて、やめてと言ってるのに熱湯風呂へ逆さまに突っ込まれるようなものと思いましょう。秋川湖にはバックスペースのあるフライ優先エリアがあるけれど、フライフィッシングの事情をよく知らないルアーの釣り人がけっこう後ろをひんぱんに通る。バックキャストにはくれぐれも注意。たいへん危険。また、慣れていない釣り人が多く来る管理釣り場全般に通じることでこの日もそうだったが、最近フライを始めたようなフライフィッシャーは、後ろを確認しないでバックキャストしてくる。まじで危ない。投げるほうも通るほうも注意。いちいちうるさいなあと思われるかもしれないけど、楽しい釣りで事故はあってはいけないことです。 帰りは上州屋八王子店さんへ。『フライの雑誌』の第109号(CDC特集)が売り切れていた。よかった。最近のフライコーナーへの注力はものすごく、マテリアルの充実ぶりは東京都でも随一。藤塚さんもおどろいていた。フライコーナーの中に新しく常設されたこのスペースは、お客さん同士が自由に使っていただけますとのこと。たとえば何人かで待ち合わせてフライタイイング・セッションするとか、初心者さんや子ども向けのフライフィッシング教室だとか、学校や地元のサークルの集まりだとか、何でも八王子店さんに相談してみてください。こういうリアルなコミュニケーションの場を大人の常識の範囲内で大いに活用すれば、釣りをもっともっと愉しめると思います。 『フライの雑誌』第110号|特集◎ベストなベスト 理想のフライベストとその中身 The Best of FLY VEST こちらの[2017『フライの雑誌』オリジナル・カレンダー]は第110号からの新しい定期購読の方へ差し上げます。第110号に同封してお贈りします。よく釣れます。※残り少なくなりました。なくなり次第終了します。 第95号|オトナの管理釣り場 日本のマス釣り場はわるくない オトナがうれしい管理釣り場の条件とは 本誌取扱店が推せんする 全国オトナの管理釣り場33|オトナの管理釣り場 フォト紀行 北海道/岡山/長野ちまたで話題の信州の管理釣り場を1泊2日で巡ってみた 堀内正徳立ち読みするこの20年間で日本のマス釣り場はどう変わったか 本誌編集部たった20年前、日本にキャッチ・アンド・リリースをうたう釣り場はゼロだった上質な管理釣り場を気持ちよく利用する/管理釣り場マネジメント/木住野勇氏に聞くイギリスの管理釣り場事情 高橋健氏に聞く ─日本ほど簡単にフライで魚が釣れる国はない