「マスコミでは恐ろしい報道ばかりですが、角田先生の話を聞いて安心しました。今年もアユ釣りに通います」と、明るい笑顔で感想を述べる参加者がほとんどでした。角田さんは昭和35年から原子力研究機関に勤務され、退職後は分かりやすい原子力の話を子供たちに聞かせるボランティア活動をされていますので、大変説得力がありました。 (スーさんノート 5.21)
申しわけないけど、原子力研究機関(日本原子力研究所)に長年勤務され、退職後は分かりやすい原子力の話を子供たちに聞かせるボランティア活動をされていらっしゃる講師さんだからこそ、大変説得力がない。
つり人社社長のスーさんは、原発事故直後は脱原発を標榜して原発を明確に批判していた。しかしこのところ原発批判よりも、原発によって起こった放射能汚染は実はたいしたことはない、マスコミは騒ぎすぎだ、という火消し発言を繰り返している。(自らにマスコミ意識はないらしい)
>cf.原発事故と魚介類 2.15
福島第一原発事故の汚染により、釣り業界も釣り人も困っている。汚染地域であろうがなかろうが、釣りをするもしないも、基本的には釣り人個人の自由だ。個人の生きがいである釣りを国に規制される筋合いはない。
>まっとうな釣りができない世界など 2011.5.19
しかし、なにも日本でもっとも歴史ある釣り出版社であるつり人社の社長が、わたしたちの大切な釣り場を汚染した原発を推進する側のふんどしを担がなくてもいい。しかもなんら独自の検証なしに、原発推進側の論拠を持ちあげて「釣りは安全だ」とPRするのだから、理念はさておき目先の業界事情を優先していると思われてもしかたない。
ひょっとしたらスーさんのなかでは、〈自分は一貫して脱原発だし釣り場の汚染は許せない〉との想いはあるのかもしれない。しかしそこに業界がらみで、〈でも生きていかなくちゃならないし〉のこころがあって、解離反応を起こしているのかもしれない。
おとなってむずかしい。