南半球からようやく原稿が届いた。ニュージーランドのリアルな社会情勢を日本との比較文化的視点を軸に語る、『フライの雑誌』以外ではぜったい出てこない貴重な連載である。ただ問題は、ライターさんが締め切りをしばしば無視すること(忘れてるんじゃなくて、ふつうにそうなる。こういう方が多いんだ)。
大急ぎでレイアウトして校正お願いしますとファクスで送ったらていねいな赤字が戻ってきた。よく見ると「写真は今日郵送しました。間に合えばいいのですけれど。」という恐ろしいコメントが。間に合えばいいのですけれど、って、間に合わなかったらどうするんですか。郵便事情がむちゃくちゃで有名なNZから送った写真が東京に届くのはいつですか。
ライターさん及び編集部の納得いく誌面を作るためには、たとえ発行日を遅らせてでもがんばり続けるのが『フライの雑誌』創刊以来の、今どき商業誌にはありえない基本姿勢です。いっそ昨日頭を打ったままでいた方がよかったかも。