煮詰まったのでエイヤっと読書へ逃避。『武装酒場』(樋口明雄/ハルキノベルスISBN4-89456-121-2)を一気に読了。中央線阿佐ヶ谷を舞台に、驚くべき体力と肝臓を持った居酒屋のオヤジと客たちが、自衛隊を巻き込んでのどんちゃん騒ぎを展開します。警官隊の一斉射撃も機関銃掃射も手榴弾炸裂もものともせず、無口に明かりを灯し続ける強靱な赤ちょうちんが痛快でした。
たしかに阿佐ヶ谷はそういうとんでもないよっぱらいや、営業する気があるんだかないんだか分からない浮世離れした呑み屋を、秘かに格納して平然としているところがある街です。最近はずいぶん変わっちゃったみたいですが、一段落したら久しぶりに阿佐ヶ谷へ行こうと思います。あのガード下をうろうろしよう。駅前の釣り堀で一時間くらいコイでも釣ろう。