『フライの雑誌』第87号の〈発言! フライで釣る人の呼称について本誌編集部に意見する。〉(久野康弘氏投稿)には、いつになく大きな反響があった。
そもそもこの投稿は、第86号に掲載した私の文章「フライで釣る人のことを何と呼ぶか・再考」を受けてのものだ。86号発行時、私の文章はほぼ完ぺきに無視されていたのに、久野さんによる私への反論へのこの反響の大きさはなんなんだ。まあいいけど。
先日の本栖湖〈第一回『フライの雑誌』読者お茶会〉のPRでは、「フライで釣る人の呼称についてをお茶会の話題にします」、と宣言していた。しかし現実は、あまりにポカポカ陽気だったために私の頭もポカポカしてしまって、そのことをまるで忘れた。今回の騒動の火付け役である久野氏は、仕事の途中でわざわざ千葉からお茶会に駆けつけてくれたというのに、たいへん失礼なことをした。
一昨日、5歳児の親の飲み会のときに、仲良くしているパパ友達(この言い方何とかならないのか。でも名前知らないし。)の一人が、RCサクセションのライブCD『RHAPSODY NAKED』を貸してくれた。このパパ友達は長老の私よりもちろん年下だが、気持ちがよくて楽しいいいやつだ。
で、今日それを聴いていたら、清志郎がでかい声で「おれたちバンドマン!」と言っていた。おお、バンドマン。なんてかっこいい響きなんだ。周知のように清志郎はバンドマンという言葉が大好きで、曲のサビにしているくらいだ。
そういえば87号の久野氏の投稿の中には、「フライマンはバンドマンみたいで語感も良い。」というフレーズがあった。語るに落ちたとはこのことではないか。やはり私はフライマンで行こう。誌面で普及活動するのは諦めても、こころの中でひっそりとつぶやこうと思う。
追伸: 私のふるい友人は「フライマンって、フライパンみたいでおれはいや」と言っていた。フライパンかぁ。せめてティファールにして。