フライの雑誌社からのお知らせ/移転のご案内

次号『フライの雑誌』第82号でご案内しますが、じつは、私ども(有)フライの雑誌社は今月下旬、ながらくなじんだ調布を離れ、移転します。移転先は、東京都下の多摩川支流、浅川のほとり。

そんなわけで、地元の川はよくよく知っておかなければなるまいと、今日は早朝から短パンにサンダルを履いて新事務所の前から川に下り、ジャブジャブと上流へ遡行してきました。竿はもたず、ただたんにジャブジャブするだけ。

浅川はその名の通り、背の立たない深みはほとんどありません。8月の水を蹴飛ばしながら快調に流れをさかのぼり、ふときづけば約3キロを川通しで歩いていました。一里一尾といわれる夏ヤマメの釣りからすればたいしたことない距離ですが、葛西善蔵デーの今日はそっち行ったら危ないよとか、水分とらないと日射病になるよとか、あっ飛行機だ、とか気を使い、けっこう疲労。

ここらあたりの浅川には、大小あれこれとりまぜて相当に魚がいます。脚をふみだすごとにササーッ、ササーッと逃げまどう様子がたまりません。空を見上げればトンビの夫婦が高く舞っていて、水際ではグレイヘロンが小魚を狙って忍者歩きしている。そして今を盛りとないている幾千匹ものセミたちに、あちこちから飛び出すショウリョウバッタ。なかなかいいところじゃないかとうれしくなりました。

これからの『フライの雑誌』はこんな感じの自然に囲まれた編集部(光ファイバーばっちり)でつくられていきます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

9月新刊、釣りをとおした環境教育『宇奈月小学校フライ教室日記 先生、釣りに行きませんか。』