永沢光雄『声をなくして』(晶文社)を半分ほどまで。あの『AV女優』の著者が咽頭ガンにかかり声帯をとり、食道もとってしまって自分の小腸を挿入する大手術をしたそうで、手術後の自宅療養日記です。最近多く出版されている闘病もののお涙頂戴本とは質がぜんぜん違います。
原因不明の発疹のために耳の裏に包帯を巻き、それがゴッホみたいで面白いからと、会社の後輩に電話をして「永沢がぜひ見せたいものがあると言っている」と妻に言ってもらったら、「いまは校了前でものすごく忙しいんです。ガンだからって浮かれないでください!」とその後輩に大声で怒られるシーンはすごい。
というわけで今日はママチャリ通勤はお休み。本は電車で読むのがいちばん頭に入ります。