昨夜は打ち合わせで中野へ。このあたりを根城にしていたのはタコシェが開店する前だから15、16年前か。久しぶりに中野駅北口に降りると、テルプシコールだとかウルムだとか九十九だとかれんが亭だとか、シーラカンスみたいな固有名詞が押し寄せてきて、当時の自分の暮らしぶりがバシバシとフラッシュバックしてくる。思い出したいような思い出したくないような、しょっぱい記憶ばかりである。
時代は巡ってもやっぱり中野は中野だなあ、と感慨にふけっていたら、九十九の隣りに『佐世保バーガー』という看板を掲げたオシャレなカフェができていた。夜もふけているというのに着飾った若者たちでにぎわっている。佐世保バーガーを食べているのであろう。言っておくけどここは中野だかんな。
IT系の古参中央線住民に「東のアキバ、西の中野」という言葉を教えてもらう。ふうん、そんな位置づけなんだ。彼は続けて伏し目がちに呟いた。「でもそれは昔のこと。今の中野はもう観光地ですから。アキバだって…」。この人、なんかすごいな。