備前貢さんの処女単行本『Happy Tyers』出版

サーモンフライのあれこれを巻かせたら、いまこの人の右に出る日本人フライタイヤーはいないのではないだろうか。楽しんで巻いている風が伝わってくるのがこっちもうれしいのです。
さいきん個人的に改めてひじょーに気になっているマシュマロ・パターン(オリジナルはもちろん島崎憲司郎氏)は、備前氏も大絶賛。まるまる一章をささげて魅力を語り、アレンジをかましている。
東京、岐阜、静岡と、各地を転々と釣り歩きされた後、現在ご本人が居をかまえている北海道でのマシュマロ・パターンの数々の実績とともに。備前氏はむかし『レコード・コレクターズ』誌にメインで記事を書いていたくらいのレゲエ屋さんの大家でもある。その頃のことわたし覚えてます。
フライの雑誌社の『釣魚大全2』を紹介してくれている。申し訳ないことに残部ほとんどありません。
こういうことに興味がない人にとってはまったくなんの意味もないけれど、こういうことに興味がある人にとっては、まちがいなく手元に置いておきたくなる見事な本。これをまとめあげた編集者の力量と執着にもただ敬服するのみ。書き下ろしがないのと(まだ全部読めてないのでたぶん)、老眼には級数があまりにも小さいのと、表4のデザインが個人的には残念。B5判並製256Pのフルカラー(!)。こんな時代にぜいたくな一冊です。定価3675円(税込)なら安いと思いますがいかがでしょうか。おすすめ。
画像リンクでつり人社さんのサイトに飛びます。各釣具店さん、書店さんでも扱っています。