南のほうへ行って来た

南のほうから帰って来た。私は筋金入りの晴れ男なので、出かける前に先方へ「なんか梅雨と台風がいっしょに来ているみたいですけど、お天気は安心してください。私、晴れ男なんで。」と威張っておいたのだが、着いてから教えられたところによると、お天気より雨の日のほうがその釣りにはずっと良いのだそう。

でも結果的には、ドピーカンとまではいかず時々曇りだったために、お魚のご機嫌はそこそこで、釣りのほうは私的には申し訳ないくらいに快調だった。もっとも地元の方々に言わせれば「これがこっちの釣りと思ってもらっちゃ困るけどね。」というレベルであったらしい。良い日にはその数倍釣れてふつうとのこと。すごすぎ。色々合わせて『フライの雑誌』次号で紹介する予定です。

地元のフライマンの皆さんのキャスティングは、おそらく日本のなかでトップクラスの実力だろう。日本でトップということは世界でトップである。釣り場と魚に要求されて長年の鍛錬により育まれたキャスティングなので、非常に実戦的で美しく、かつロジカルだった。フライフィッシングの楽しみにはフライキャスティングが大きなウエイトを占めているのは間違いなく、彼らの釣りを見ていて、どうせフライやるなら遠くへきれいに投げて釣りたいと、素直に思った。

フライキャスティングはフライフィッシングの特権なのだ。