私こと このたびフライの雑誌社から単行本『葛西善蔵と釣りがしたい』を発刊いたしました。
2003年に『フライの雑誌』の編集人を預かってからこれまでのあいだに、雑誌誌面やウェブサイトなどへ書き散らした雑文を中心に、全面的に書きなおし、書き下ろしを加えて一冊に編みました。こうして一冊にしてみますと、まさに雑然として脈略なくとっちらかった自身の日々がそのまま映し出されているようで、その破廉恥さにじっと手を見ています。
本書の副題は「こんがらがったセカイで生きるための62の脇道」としました。どんどんややこしくなる世情にあって、ちいさくてもいいからたのしく過ごしていくには、いろいろなアプローチがあると思います。自分の場合はそれが釣りでした。よすがであると同時に逃げ道であり、頼りないこころのさいごの芯棒であったように思います。本書を開いてくださった方に、彼岸でおぼれているヘンタイの妙な踊りを、くすりと笑っていただければ幸甚です。
『フライの雑誌』へ関わってくださっている皆さまへ。ふだんはエラそうに文句ばかり言っているくせに、アイツのしごとはこんなものだと、ぜひ各所で話題にしていただけるとありがたいです。本書で積年の恨み(?)をはらしてください。
今後ともかわらぬご指導ご鞭撻をよろしくお願いします。
2013年初夏 堀内正徳
書名『葛西善蔵と釣りがしたい』 堀内正徳=著(『フライの雑誌』編集人)
ISBN 978-4-939003-55-4
B6判 184ページ / 本体1,500円+税
2013年6月10日発行
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