最上小国川ダムについて山形選挙区候補者アンケート:みどり見直し、共産凍結、自民はダム推進。

小社刊『桜鱒の棲む川』でもとりあげた山形県最上小国川ダム問題。天然アユやサクラマスを始めとしたダムのない貴重な河川環境をを守るべく、地元の小国川漁協は一貫して絶対反対を表明している。先ごろ実施された山形県自然保護団体協議会による参議院選挙山形選挙区候補者へのアンケート回答を紹介する。

「山形県最上小国川ダム建設事業をどうするか」:最上小国川の清流を守る会さんウェブサイトから

▼舟山やすえ(みどりの風) 治水対策はもちろん必要ですが、豊かな生物多様性は一度こわれてしまうと、二度と元にはもどりません。自然環境を破壊する公共事業を見直し、脱ダム、河川の再自然化、自転車道の整備等自然を活かす公共投資などにシフトすべきと考えます。

▼太田俊男(日本共産党) 多くの県民と小国川漁協や自然保護団体がダムによらない治水を求めているときに、県が「河川外」の工事に着工したことに強く抗議し、工事予算の凍結を求めます。私たちも2007年から独自調査を行ない、ダムによらない治水対策が可能であることを明らかにしてきました。ダム建設の主要な目的である赤倉地区の水害防止対策としての「内水対策」工事を、優先的に施工しながら、ダムによらない治水計画を再検討して、地元の合意が得られるようにするべきです。

▼大沼みずほ(自民党) 本件の穴あきダム建設は、自然環境への影響を抑えつつ治水の目的を果たすために適当なものと考えます。

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最上小国川の清流を守る会

桜鱒の棲む川(水口憲哉著/フライの雑誌社刊)
桜鱒の棲む川(水口憲哉著/フライの雑誌社刊)