吾妻ひでお「失踪日記」を途中まで読んで、あまりの凄まじさに後でゆっくり読もうとまた閉じました。だからまだ全部読んでません。漫画家の実体験モノといえば花輪和一「刑務所の中」も鬼気迫るものがありましたが、なんといっても「やけくそ天使」の絵柄で、にっこり笑顔の片目涙とかで、こんな話を淡々と描かれては冷や汗がにじみ出てきます。しかも相変わらず絵うますぎです。一人称漫画はすごく難しいと思うのですが(その点では正直言って大島弓子先生も辛い)これはしっかり吾妻ひでおの作品になっています。といって弘兼兼史あたりがホームレス体験漫画描いても不愉快なだけなので、弘兼さんは真似っこしないように。もちろん柴門ふみも同罪。関係ないですねすいません。
2 comments on “吾妻ひでお新刊「失踪日記」”
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2005/4/16 at 07:40
[IZ]:吾妻ひでお『失踪日記』 断然、読むべし!
あの!伝説の漫画家・吾妻ひでおが、突然失踪。そして、自殺未遂、路上生活、肉体労働、アルコール中毒で強制入院。それを全部漫画にしてしまった…。 これを読まずして…
2005/4/25 at 04:48
時代がすぎ去り、才能もなくなったとき 吾妻ひでお 『失踪日記…
吾妻ひでおは、本当にギャグマンガ家なのだろうか??こんな突拍子もない疑問が、評者の脳裏から離れてくれない。鴨川つばめも読んでみた。山上たつひこも読んでみた。とり・みきも読んでみた。いづれも、予想通りにつまらなかった。いや、なにも喧嘩をうりたい訳じゃな