流浪のUWF魂、垣原賢人が引退するという。ノアの旗揚げ戦で大森隆男をオープンフィンガーグローブでぶん殴ってKOし、何ごとかを口走り怒ったような顔をしてさっさとリングを降りていったのは、リングサイドで見ていてもアングルだかガチだか分からなかった。たぶんガチガチだったのだ。次世代のホープである大森を殴り倒した翌日にノアを退団(在籍一日!)したのはある意味で潔かったが、愛想をつかしたはずの全日に出戻り参戦したあげく今度は新日に入団するという行動はピンと来なかった。
垣原賢人の選手としての絶頂はUインター時代に1995年の新日本プロレスとの対抗戦(東京ドーム)で佐々木健介を膝十字で破ったときだと私は思う。週プロのグラビアで武藤-高田のメインイベントと同等に扱われていた。垣原の名はあの一戦でUの歴史に残る。引退戦は金本とやるらしい。お疲れさまでした。これからは趣味のクワガタ獲りに邁進してください。