大人のカフェ時間(散歩の達人)/なくなると寂しいもの

『大人のカフェ時間』(交通新聞社)をカフェという単語に引っかかり(根がオヤジなので)、2日間迷った末に結局購入しました。「散歩の達人」編集による首都圏カフェ紹介です。いつになくしっかりした文章と洒落た写真、質の高い大人のデザインで気分よくページを繰りました。
国立「邪宗門」の“七色の髪のおじさん”が84歳でご健在に感動。私が行ってたころからかなりおじいさんに見えたけどまだ60ちょいだったんだな。神保町「さぼうる」とか青山「大坊珈琲店」は必須。88頁に出てる銀座の老舗「カフェ・ド・ランブル」はレジ前に『フライの雑誌』のカレンダーを貼ってくださってます。吉祥寺「くぐつ草」は出てるが「ゆりあ〜」は出てなくて、喫茶店に限っては少女趣味の私としてはほっとひと安心。
外苑前「OFFICE」や「sign」なんぞには行く気もしないが、新宿「サムライ」にはもう一度くらい行ってもいいかも。怖いモノ見たさというか。あそこはほんとに怖いんですけど。
中野「くらしっく」新宿「スカラ座」そして「滝沢」といった、いまはなくなってしまった喫茶店の昔日の写真があればもっとよかった。普段通い込んでなくても勝手なもので、喫茶店と名画座はなくなるととたんに寂しくなる。あと雑誌も。