専門誌の底力。

昨日、おとといと、上州へ小旅行へ行ってきました。不在でご迷惑をおかけする周囲の皆さまには、出かける前に「仕事です」と言い張ってあります。しかしここだけの話、仕事らしい仕事はなにもしませんでした。ヤマメ釣りして美味しいもの食べて温泉入ってまた釣りして、ただそれだけの一泊二日でした。ざっと写真でご案内します。

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松井田町のフライショップ アンクルサム。『フライの雑誌』読者にはおなじみ。またバンブーロッドが増えていました。ストック展示本数はついに最近100本超でまちがいなく日本一。竹竿好きには一見の価値があります。

癒し系店主の小板橋さん。実直を絵に描いたようなお人柄。

今回の釣り場は群馬県上野村を流れる神流川。

フライフィッシャーはこういう里川が大好きなのです。

ライズと向き合うひとびと。ここは「ヴィラせせらぎ」前の通称〝せせらぎ前〟というプール。ライズポイントです。

今夜の宿はその「ヴィラせせらぎ」。釣りの宿として完全無欠なロケーション。露天風呂からライズが見えるという。左手奥が〝せせらぎ前〟のプール。露天風呂からダブルハンドでぶっ飛ばせばライズに届きそう。ぶっ飛ばさないですけど。

元ミラノ領事館のシェフによるどれをたべても美味しい夕食はあっというまに食べてしまって写真なし。レポーター失格。面目ない。これは釣り人向け朝食のおにぎり。おにぎりを食べながらライズを探す。このポイント〝せせらぎ前〟までは宿から30秒。ていうか、ほんとに目の前。

10時半ころからハッチが始まる。本日の主な虫はこのひと、それからコカゲ、ガガンボ。ライズを見つけてサイズとカラーを合わせたフライをうまく流し込めばたいていヤマメが反応してくれました。ティペットは男の6Xでぶっ通し。

ざっとこんな感じ。満足。

わたしが釣ったヤマメの写真をうらやましそうに撮る友人。満足倍加。

釣り場が目の前のヴィラせせらぎさんの釣り人パックは一泊三食(!)でお一人様5500円から。これは二日目の昼食。宿の方は「まかない」と言ってましたが、どこがまかないなんだか分からない充実度。すごー。今回は二人で泊まったので一人7500円。温泉も朝まで自由に入れて大満足。

ぱらっと雨がおちてきた後にライズが増えて、対岸ぎりぎりの石の脇のヨレを流したコカゲダンにもわっと。ロッドとからだが勝手に反応。その瞬間、世界中の音が消えました。重ねて満足。これが専門誌の底力(なにが?)。帰りは上信越自動車道から関越道経由で東京まで約3時間。日程、場所選び、宿選び、釣りの中身などなど完ぺきと、自画自賛な釣旅でした。