日曜日は後楽園ホールへ、ゼロワン興行。最強最悪の黒船軍団WPFは、意外にいいやつ揃いだった。なかでも総帥スティーブ・コリノは、とくにいいやつだった。激しくブーイングを飛ばしたところ、くわっと振りむいたコリノと2秒くらい目が合ったのは楽しかった。私が座っていたのはリングサイド席だったから、さすがにすこし距離が近かったみたい。
以前IWA-JAPANのリングで、当時悪いことばかりしていたシャーク土屋の入場と同時にしつこくブーイングしていたら、シャーク(女)がキレた風で「てめさっきからうるせーんだよ!」と、コーナーを降りてまっすぐ私の方へ二三歩踏み出してきたことがある。とてもおぞましい形相でまじめにものすごくこわかった。リングサイド最前列にいた私は、座っていたパイプイスから思わず転げ落ちそうになったくらいだ。これからは気をつけよう。
甲子園経験者で元巨人軍選手、なおかつ空手家というふれこみのゼロワン新人・高野忍選手は、性格のまじめさが試合に出ている。この際悪い人になってみるのもありかもしれない。藤田ミノル選手は大日本プロレス時代に、日高郁人選手と稔選手(田中稔/府川唯未の夫)はバトラーツ時代に、それぞれよく試合を見ていた。大谷晋二郎選手、田中将斗選手はもちろんのこと、ゼロワンには酸いも甘いもかみわけた味のある選手がそろっている。ややこしいアングルもなくて楽しいプロレスだった。
ゼロワンが終わった後、東京ドームシティの「ゴーオンジャー・ヒーローショー」へ走る。ゴーオン・イエローの中身(逢沢りな)が出るわけじゃなし、あの内容で入場料一人1000円は高い。入り口にゴーオン・レッドがいたので、いちおう握手してもらっておいた。それにしても今度始まった「シンケンジャー」というのはカッコわるい。それに暗い。戦隊物はカッコいいのとカッコわるいのが毎年意図的に入れ替えられるという噂がある。ゴーオンジャーが始まったときはこれカッコわるい方かと思っていたが、明らかにシンケンジャーがカッコわるい方だ。
ショー終了後はまっすぐ帰ろうと心に決めていたが、ステージ出口に待ち構えていた「戦隊ヒーローもの特別売店」にひっかかった。まったくうまくできている。仕方なしに「シンケンジャーふりかけ」だけ買ってごまかした。オムライス味ってどんな味だ。興味はあるが私は食べたくない。子どもに食べさせよう。
明日は映画『釣りキチ三平』の公開日だ。朝イチに映画館へ行こう。そして明後日は八ヶ岳へ釣りだ。来週から『フライの雑誌』85号の仕事しよう。春だから。