怒濤の樋口明雄月間!

2010年の大藪賞受賞作家、樋口明雄さんの新刊が今月は4冊も出る。
くわしくは作家本人による自著紹介のこちら(「この1年の成果」)をどうぞ。

そしてその4冊リリースの掉尾を飾るのが、わがフライの雑誌社の新刊、『目の前にシカの鼻息』である。樋口さんの作家生活20年の中で、はじめてのエッセイ集となる。

樋口作品を読んだことのある方はご存じと思うが、樋口作品の特徴の一つにその独特の浪漫的な自然描写がある。都会の生活を捨てて南アルプスの麓に建てたログハウスで暮らし始めてからすでに10数年、山暮らしの作家としてのアイデンテティが作品の節々ににじみ出るのも当然か。

猟犬の血を引く愛犬と山を走り、サルを追い、イノシシに脅えながら裏山でクマに出くわす。そして仕事を終えた深夜に裏戸を開ければ、こつ然と出現した巨大な牡シカの鼻息に吹かれる。

そんなこんなで、めったにない山暮らしの楽しいエッセイ、『目の前にシカの鼻息』がついに完成となった。本物のアウトドア派作家、樋口明雄ならではの魅力がいっぱいに詰まっています。

注目の大藪賞作家、樋口明雄初のエッセイ集。樋口ファン必読はもちろんのこと、樋口作品の水先案内書としても最適です。本日より発送します!

左から「ミッドナイト・ラン」(講談社)、「爆風警察」(朝日文庫)、「鬼火」(竹書房)、そして初エッセイ集「目の前にシカの鼻息」(フライの雑誌社)