第三回「釣り問題研究会」で話題提供をした際、会場からいくつかの質問を受けました。そのなかで「制度や環境など、現代の釣り場をとりまく諸問題の象徴がバス問題だ。バス問題について、私見を聞きたい」という質問がありました。
その時私は苦笑し、「パブコメのていたらくを見て分かるようにいまの釣り人には力がない。もっと一人一人が顔を上げ、声を上げていくべきだ」というように答えました。私はにやにやしていたように思います。
今になって、あそこはこのように答えるべきだったと反省しています。
「自分の生まれた時、バスはすでにいた。子ども時代の釣り師の自分にとって、バスは憧れの魚だった。いまの自分はそのころの記憶を抱えて生きている。これからも大切に抱えて生きていく」。