新刊『朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ』発行直前! 編集裏日記(5)

新刊『朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ』=通称赤貧本の制作も、週明けの校了へ向けてあとは最後の確認を残すだけとなった。もう少しで世にも珍しい赤貧本が完成する。

今日私は、赤貧本の誕生に関係の深い「ループ・トゥ・ループ」の横田氏に電話をして、改めてお礼と報告をした。すると著者の真柄慎一さんがすでに挨拶に来たという。

先日の日曜日、真柄氏と私は国立駅前で打ち合わせをした。そのときに完成したばかりのチラシもドサッと真柄氏に渡したのだが、打ち合わせが終わったその足で武蔵小金井のお店に寄って、頭を下げていったらしい。

たしかあの日真柄氏は、私との打ち合わせに校正を間に合わせるために、ほとんど徹夜明けに近い状態だったはずだ。「読み直すだけで三日かかったっす。時間かかってすみません。」と言っていた。

「彼はほんとにきちんとしていますよ。」と横田さんが感心したように言った。

釣り関係ばかりではなく、仕事関係の知り合いにも端からチラシを手渡しして、読んでくださいと頭を下げまくっているらしい。こちらからはそんなことまでは頼んでいないのに。「よろしくお願いしまっす。」とか言っている姿が想像できる。

下のいましろさんのカバーイラストそのままな青年が不慣れな営業をして回っていると思えば間違いはない。

やっぱり〝まがらひとがら〟だ。真柄さんの本を出すことにしてよかった。本も私もシアワセだ。

朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ