口裂け女・ド真ん中世代というのがあれば、それは私のジェネレーションである。「口裂け女は100メートルを三秒で走る」と聞けばそんなのからはぜったい逃げられないとおののき、「ポマードが嫌いらしい」と聞けば原っぱに行って「ポマード!」と大声で叫ぶ練習をした。
最近になって、テレビや新聞で「ゴム人間」というUMA(Unidentified Mysterious Animal)が大いに話題になっている。そのゴム人間がIWA-Japanプロレスのリングに上がるという。いてもたってもいられず世紀のゴム人間目撃者になるべく、12月5日(土)新宿歌舞伎町にある新宿FACEに馳せ参じた。なにしろ東京スポーツでも紹介されていたので情報に間違いはない。
当日発表された対戦カードは、〈雪男、ビッグフット、ゴム人間組 VS パンチ志賀、パンチ川畑、パンチ河童小僧組〉だ。長年IWAを観戦している私でものど元にグッとくる異次元な組み合わせだ。どんな戦いになるのかまったく予測不能である。
いよいよゴング。先発はゴム人間対パンチ志賀だった、かな? どうでもいいや。この戦いについて試合展開がどうのこうの言うのは野暮である。期待通りにゴム人間の手がビヨーンと伸びてくれたので、腹を抱えて笑いました。
試合結果も本当にどうでもいいんだけど、パンチ軍団が所属するメジャー団体プロレスリング・ノアが、公式ページで試合結果をふつうに報告しているところがおかしい。UMA軍団の顔写真はなしという配慮も見逃せない。