日光へ/水槽の中でずっと私といっしょだった

一昨日は朝3時起きで日光へ日帰り取材。日本のマス釣り場の未来を考える上でとても前向きで充実したインタビューになった。『フライの雑誌』の編集者冥利に尽きるとはこのこと。続けていればいいこともある。つづけて昨日は山梨へ取材。いやいや正直に言うと、釣り。4月なのに雪降る中をイブニングまで粘ってなんとかヤマメの型を見てホッと一安心。
深夜に自宅へ帰ったら、我が家にある4本の水槽のなかで最大の90センチ水槽にいる50センチオーバーのセイルフィンプレコが、濾過器のホースとガラス壁面の間に挟まって様子が変だ。揺すっても動かない。死んでいるんだ。
体長3センチのときに出会ってから今まで15年間、私は一人から二人になり一人に戻り出入りがあって二人になりさらに一人増えるというややこしいことになり、それに伴ってあっちだこっちだと4回の引っ越しをしたけれど、彼は水槽の中でずっと私といっしょだった。それなのに私は彼に名前も付けずただプレコとだけ呼び続けていたことに、彼がいなくなってはじめて気付いた。