日経新聞「アートレビュー」に島崎憲司郎フライが登場。

今朝11/11(木)の日経新聞朝刊は、特別企画「アートレビュー」を掲載した。タイトルは〝小さくて美しいもの ─ 細部に広がる小宇宙〟。

枕草子から〈ちひさきものはみなうつくし〉のことばを引いて、清里現代美術館の「切手コレクション」、ボタンの博物館の「ボタンコレクション」、そして「島崎憲司郎デザインのフライ」をとりあげた。

世界的なフライデザイナー、島崎憲司郎の作るフライには、生命の美が凝縮されている。─長年の自然観察の結果、島崎はフライをデザインするとき「何を描くかではなく、何を描かないかを意識している」という。最近では針に短い毛を巻いただけのシンプルなフライも手掛けている。

と紹介し、

切手にボタン。そしてフライ。小さなものが織りなす世界は、見るものの美意識を刺激する。

と記事を結んでいる。

それにしても、紙面に大きくカラーで載っている島崎フライたちの、今にも羽ばたきそうな生命の透明感はどうだろう。いちばん下にはクロスオーストリッチがさりげなく写っている。

記事中にある「針に短い毛を巻いただけのシンプルなフライ」とは、クロスオーストリッチのことだ。クロスオーストリッチは釣りをやらなくとも記者さんの、心の奥のなにかを刺激したのだろう。

独自の発想を綿密な計算のもとに形づくった島崎フライ。その向こうには「小さいながらも精密で奥行きのある一つの世界」(記事より)がたしかな顔をのぞかせている。フライフィッシャーマンは必見の記事だ。