オホーツクから来た男と予定を早めて本日新宿で会って来た。週末にも会うけど、釣り竿を持っていなくても楽しいひとときだ。帰ってきて昆虫ケースを見たら、なんと昨日成虫になったばかりのメスのカブトムシに、先週成虫になったばかりのオスのカブトムシが、むりやり後ろからのしかかろうとしているではないか。
食い入るように観察していると、はじめはガチャガチャと抵抗していたメスの方も、そのうちまんざらではなさそうな感じになっちゃった。おいおいおいおい、ちょっとまだ君たちには早いんじゃないか。
『フレンズ/ポールとミシェル』という映画がある。ポールは15歳、ミシェルは14歳。愛しあう幼いふたりは、仲を引き裂こうとする大人たちへの反発で駆け落ちして郊外の隠れ家で身を寄せ合ったはいいが、世間の風は冷たくてポールには仕事もなくろくな食べ物もない。こんなはずではなかったのにとポールは落ち込み、ミシェルにあたってしまうことがかさなる。
ふたりの心がくじけそうになった嵐の夜、意を決したようにミシェルは、「ねえポール。お腹がすいているんでしょ。あたしを食べていいのよ。」とみずから貧相な裸をみせてポールの前に立つ。若僧のポールは当然ふんがーと奮起して、ふたりはそのまま蒼い初体験になだれこんでゆく。(でもうまくいかない)
カブトムシのまぐわいを見てそんな映画を思い出した。
あほかと。