沖縄から東北へ。春はそんなに遠くない。

このNHKニュースで紹介されているのは、外科医で沖縄県在住の早坂研さん。『フライの雑誌』の第76号に〝春を待つ〟を、第81号に〝沖縄のターポン!〟を寄稿してくださった。

〝春を待つ〟は、三陸の病院を舞台に、釣りをつうじてこころを通わせた医師と患者の交流を描いた、こころにしみる作品だ。第81号の〝沖縄のターポン!〟は、あたらしく赴任した南国の海であこがれのターポンを追いかける、極彩色ゆたかな釣行記だ。

早坂さんは医師不足に悩む被災地からの求めに応じ、これからの数年間を宮城県職員の医師として、南三陸町の病院に勤務する。早坂さんはもともと宮城県のご出身だ。それでも沖縄から東北へ、しかも被災病院への勤務を希望することには、さまざまな思いがあったろう。

このニュースをたまたまテレビで見た編集部は、〈あ、早坂さんだ〉と思った。ごぶさたしていたがさっそく連絡をとった。そして、落ち着いたら『フライの雑誌』へまた寄稿してくださいとお願いをした。

南三陸の沿岸には、きもちのいい小渓流がたくさんある。

これから冬になるが、春はそんなに遠くない。

『フライの雑誌』76号
『フライの雑誌』第81号