月刊『創』での柳美里さん休載の件。
わたしは月刊『創』を毎月買ってるし、創出版から出た柳美里さんの『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』も、篠田博之さんの『生涯編集者』も買った。月刊『創』の存在はこのご時世で大変貴重で、これからも続いてほしいと思って応援するたくさんの読者の一人だ。あの内容の月刊誌を実質ひとりで作り続けているなんておそろしい。編集長はたいへんだ。
契約にもとづいて「原稿料を払いなさい」と執筆者が版元を難ずるのは正しい。ただふつうに本を買ってる読者に勝手口の事情は関係ない。私信見せんなよと思う。見せたくなかったろうなとも思う。双方の読者として双方に寄り添いたい。万引き容疑者の写真をブログ公開したまんだらけを連想した。「7年殺し」とか「地雷」とかいう言葉も思い出してるところ。
編集部と執筆者がずっとメールだけでやりとりしてるっぽいことに、「へええ」と思った。普通はそういうものなんだあ、と。トラブルがあったとしてもわたしは基本的に「話せば分かる」と思っているひとだ。でも話したくない相手には電話しないし向こうからかかってきたとしても当然出ない。(だめじゃん)
はっきりしてるのは、水に落とせそうな犬を探し歩きネット上の引用だけで記事をでっちあげて炎上に乗っかろうとするおちょぼ口のハイエナメディアやまとめサイトの外野商売は黙ってろってこと。7年分買ってからなら文句言ったってべつにいいけど。
とはいえ当事者からすれば、いくら購読者だからといって(むしろ購読者を盾にとって勝手なこと言いやがってとか)、わたしのこんな文章も「応援するって言ってくれるんなら黙って読んでてくれませんかね」に決まってる。
> 読んだ本のメモ。『沈黙より軽い言葉を発するなかれ』『元刑務官が明かす死刑のすべて』『ドキュメント死刑囚』『原発幻魔大戦』『朝日のあたる川』『生涯編集者 月刊「創」奮戦記』