朝から釣りをしながら待っていた。

新しい案件について「打ち合わせをしましょう。」ということになった。待ち合わせの場所はどこでもいいです、と先様がおっしゃるので、「では養沢でもいいですか?」と提案したところ、「それはいいですね。」ということになった。約束は午後だったが、わたしは朝からひとりで釣りをしながら待っていた。

午前中は水面への反応がにぶかった。そこでシマザキ式のコイルで小さいニンフを流したところ入れ食い。中央のオレンジ色がコイル。ナイロン4号。きゅいーん! と突っ込んだり、動きが止まったり、アタリは色々で超敏感。「新装版 水生昆虫アルバム」付録参照。
こういうソフトハックルのデッドドリフトもよく効いた。オポッサムボディに、ミヤマガラスのハックル。なにかのイマージャーに見えてるのかなあ。
大きからざるヤマメしか釣れなかった時には、「このくらいのヤマメでも十分楽しめる。僕は贅沢は言わない。」という『水生昆虫アルバム』での島崎憲司郎さんの有名なフレーズ(115頁)が、いつも胸の内によみがえる。だが憲司郎さんの場合はさんざんでっかいのを釣ってきた上での、いわば侘び寂びの境地込みでの発言である。わたしみたいなヘボ釣り師とは少しだけ、いやいやかなりニュアンスがちがうのは否めない。でも満足したんですってば。
今週末の養沢毛鉤専用釣場では満開のサクラを愛でながらフライフィッシングを楽しめそうです。
養沢はいいところです。事務所で販売していただいている「フライの雑誌」最新111号は売り切れていました。あてにしている方はご注意ください。お昼は養沢川沿いに新しくできたカフェ「登々(とと)」さんでパスタランチ。美味しかったー。
111号 特集◎よく釣れる隣人のシマザキフライズ とにかく釣れる。楽しく釣れる。Shimazaki Flies 水産庁は誰の味方か(水口憲哉)
フライの雑誌-第105号 日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。
新装版水生昆虫アルバム(島崎憲司郎著)
新装版水生昆虫アルバム(島崎憲司郎著)