29歳、家無し、職無し、彼女あり。『朝日のあたる川』は、山形県最上町出身のぼくとつな真柄青年が、手作りのオンボロ軽ワゴンに乗って、多くの方の親切に支えられて日本列島を釣りの旅をしてまわった物語です。昭和丸出しの真柄青年の必要以上にまっすぐな視点と独特の文章は、『フライの雑誌』連載中から好事家に注目されていました。
単行本化されると「なんだこの妙な雰囲気は」ということでさらに話題が広がり、紀伊國屋書店「書評空間」に選定されました。新聞書評にもたくさん扱われ、山形県最上町の広報「もがみ」にも載りました。映像化のお誘いもいただきました。
すべてはおだやかな修行僧のような、真柄青年の人柄のたまものです。
その真柄青年が、今年の秋についにやりました。朝日のあたる男、やる時はやります。