校了明けの中央線とかウルトラV字回復への道とか

昨日は新宿でうちの人とお食事、但馬屋珈琲店さんでお茶、阿佐谷コンコ堂さんで「仕事文脈」9号、鳥安さんで鴨燻とセセリ、ブネイコーヒーさん行き。吐夢が月曜休みなのが残念だが、たいへんよい日だった。

初めて入ったトルコ料理のお店が美味しかったので店長さんに話しかけた。わたしはトルコと言えば、ケバブとカッパドキアと昔トルコの若い留学生が朝日新聞の声欄に投書したことがきっかけで、トルコ風呂からソープランドに名前が変わったことくらいしか、パッと出てくる会話のネタを持っていない。ニッポン、フジヤマ、ゲイシャ、サムライ、ニンジャのレベル。

すると店長さんがやさしく会話してくれて、いつの間にかトルコとシリアとイラクとイランと中国とロシアとアメリカがややこしく絡まる、リアルタイムな世界情勢のレクチャーになった。トルコは国境に難民避けの壁を作っている。「ちょっと遅いけど、いいことしてる。」と言っていた。トルコがああいう状況になってからお店の売上げが3、4割も落ちていてきびしいという当事者からの見方だ。お料理は美味しかったからまた行く。

「仕事文脈」9号を読む。特集巻頭が面白い。編集する側としては打率10割が使命だけど実際は全部の読者が全部満足する誌面はありえない。個人的には買った雑誌の全体の2割くらいの記事が面白ければ、満足して毎号購読する人だ。でも編集側としては、「うちの雑誌の2割くらいはあなたにとって面白いはずですよ。」とは言えない。世の中そんなに甘くない。

一方、ページを破きたくなるくらいの不愉快な記事があっても、全体の2割までなら許す。

わたしは好きなプロレス団体の興行に行って、次の試合に嫌いな選手が出るとなると、トイレに行くふりをして、そそくさと席を外す。ただ興行主からマイクで、「はい、次の試合はトイレタイムですよ。」と言われたら、誰だって(選手だって)怒るに決まっている。

すべてのジャンルはマニアが潰す」と言ったのは新日本プロレスの業績をウルトラV字回復させた木谷オーナーである。

釣り業界で言うと、国内の実店舗フライショップ全体の景気は10年以上ずっと低落傾向にある。でもここ数年でびっくりするくらい伸びているお店も確実にある。そんな元気のいいお店に共通しているのは、フライフィッシングの初心者・入門者へのケアを第一優先にしていることだ。これが木谷定理の反証なのかどうかは分からない。

『フライの雑誌』の場合は、フライショップの実店舗数が急減した分を、新たに流通ルートに加わったネット書店が代替えして上乗せしてくれるまでにはまだ少し。ただ、長年の読者さんに加えて、今までおつきあいのなかった新しい定期購読者さんは、明らかに増えている。おかげさまでとっても勇気づけられています。もっとがんばります。打率10割目指します。

猪木さんなら「釣りの前にボウズのこと考えるバカいるかよ。」くらい言ってくれるはず。

『フライの雑誌』第110号|特集◎ベストなベスト 理想のフライベストとその中身 The Best of FLY VEST
『フライの雑誌』第110号|特集◎ベストなベスト 理想のフライベストとその中身 The Best of FLY VEST
[2017『フライの雑誌』オリジナル・カレンダー]
こちらの[2017『フライの雑誌』オリジナル・カレンダー]は第110号からの新しい定期購読の方へ差し上げます。第110号に同封してお贈りします。よく釣れます。※残り少なくなりました。なくなり次第終了します。