プールの水温が上がれば放射性物質は蒸気と一緒に放出される。水が沸騰してなくなれば、福島にある一万本以上の核燃料棒がむきだしになって溶け出す。そうなれば日本列島はもとより北半球レベルでカタストロフへ突入だ。でも東電は「冷やせなくてもあと4日間は大丈夫」と言ってる。そして止まっている他の原発を再稼動させる国の方針は変わらない。ばかだねえ。
こんな状況で若い人へ未来に夢を持てと言うのはむずかしい。ぼくは釣りでもしよう。池を作ろう。
近所の用水路から適当な草を根っこごととってきて池の端に植えた。すぐに根付いた。草は強い。池の底にはミクロソリウムの束を石に結わえて沈めてみた。太陽があたるからぐんぐん背が伸びるだろう。水面ぎりぎりまで伸びてくれるといいな。
ただ問題は、そうして自分の手で作り上げた小さな池に金魚かフナかクチボソかなんかを放したとして、それを果たして釣れるかどうか。可哀想になっちゃうんじゃないか。リリースすればいいってもんじゃないよね。
ぼくは庭にいつでも釣りができる釣り堀が欲しかったはずなのに、この流れはちょっと違う気がする。