池を作ろうと思う。25|おれたちには明日がある。 Post:2013/4/13 池の水がどんどん澄んできた。ソーラーポンプに接続したろ過装置のおかげもあるのだろう。こんなに水が澄んでいたら中が丸見えで釣趣に欠けるじゃないかと思う。水が濁っている時は、こんなに濁っていては釣りをする気になれない、と文句を言っていた。勝手だ。地元の9歳児が池をのぞき込んで「池そろそろ完成かな」と言ってきた。そうだなあ、おじさんは池にクチボソを入れたいんだよ。標準和名だとモツゴって言うんだけどね。川へとりに行こうか。 思い立ったらすぐ行動。ペットボトルを組み合わせて〝ビンド〟(ビンドンとかビンドウとか言ったりする)を作った。自転車で川へ走り(息切れた)、途中の上州屋さんで買った九ちゃんの練り餌を入れたビンドを、テトラの脇へ沈めた。みるみる小魚が寄って来た。おお、興奮するねえ。ビンドの周りへ真っ黒になっている小魚の群れを9歳児とながめながら、テトラの上で昼ご飯のパンをかじった。魚入るかな。 魚入らんかった。だってビンドの入り口が上向いてるんだもの。おれが魚でもぜったいこんなビンドには入ってやらないし。撤収だ撤収。9歳児にバケツを洗わせて「今日は練習だから」と言い訳した。すると「明日があるよ」となぐさめられた。お、おう。おれたちには明日がある。世界中でこんなことやってれば戦争なんか起こらないさ。