年をとるごとに色々と、身の周りに面倒なことが多くなってきた。いきおい釣行回数も減りがちだ。若い頃の、身を削るような釣りは少なくなってきた。たいていどこかで大人らしい自制心がブレーキをかけている。
面倒なことが増えた、と言ったが、面倒だから嫌だ、ということばかりではないから、人生は悩ましい。若い頃は、釣りなくてなにが人生かと、唇を噛みしめていた。今は、釣りがあるから人生は楽しいと、脇腹の肉をつまんでいる。今の私を若い私が見たら、暗い目をして唾するかもしれないが、「元気があってよろしい」くらいの対応はできる。まったくオヤジは始末が悪い。
今年は、近年の傾向同様、あちらこちらの釣り場へ浮気を繰り返した。いい季節にいいところだけのつまみ食いを狙うが、当然ひじ鉄をくらう、これも例年同様だ。こんな釣りでいいのかと思うが、こんな釣りが今の自分の釣りだ。そのうち変わるだろう。
来年はどうか。