近刊『淡水魚の放射能』(水口憲哉著)で、日本の淡水魚の放射能汚染をかんがえる。

群馬県水道課2/23発表。県央第二水道事務所(渋川市)で、利根川の浄水発生土から放射性セシウム4100ベクレル/kgを検出した。(2/21採取分)ヤマメが放射能汚染されて解禁延期になった塩原温泉のある箒川は、隣県栃木を流れる那珂川の支流だ。調べてみたら、那珂川水系北那須水道事務所からは、去年の年末に1590ベクレル/kgが出ている。栃木の魚だからダメ、群馬の魚だから安心というのではない。

河川や湖沼がいったん放射能汚染されたら、20年以上たっても魚の汚染は消えない。かといって河川や山を除染するのは不可能だ。

ではどうするか。

日本では淡水魚の放射能汚染はほとんど研究されてこなかった。しかし知られていないが、チェルノブイリ事故と各国の原子力施設による淡水魚の放射能汚染のデータはたくさん残されている。

そこでそれらのデータを読み解いて、日本の淡水魚にいま起こっている放射能汚染の中身を知り、未来を予測する。

フライの雑誌社では、水口憲哉氏の書き下ろし新刊『淡水魚の放射能』を発行します。

★今しがた新刊『淡水魚の放射能』(水口憲哉著/フライの雑誌社刊)の資料が水口氏から届きました。(4.12)

編集作業を加速させます。