ドキがムネムネする渓流解禁! 今シーズンに向けた渓流釣りのムック本を2冊ご紹介します。
まずは、つり人社さんの「渓流」。1985年創刊で、春と夏に発刊されています。もう一冊は、地球丸さんの「山と釣り」。2015年創刊で、今号で2冊目。お値段は両方とも本体価格1800円です。
つり人社さんの「渓流」は31年前から毎年出ている定番のムック本なので、地球丸さんの「山と釣り」が「渓流」の後追いじゃないと言い張るには無理があります。1988年創刊の「フライフィッシャー」(つり人社さん)と、2001年創刊の「フライロッダーズ」(地球丸さん)の関係みたいなものです。(「フライの雑誌」は1987年創刊です。)
「渓流」も「山と釣り」も、源流志向の強い渓流本です。表紙、ロゴ周りは、正直言ってどっちも似たような感じです。というより、地球丸さんが真似ています。でも中身をよくよく読みくらべると、企画、釣りのジャンル、寄稿者の選択などで、テーマは同じでも、編集のテイストが微妙に違います。まさに、神保町と新橋の違いと言ってもいいかもしれません。釣り雑誌おたくのわたしなどは、(なるほどなあ)と首肯した次第です。
いま世間では、出版不況だ、いや出版不況ではなく、雑誌不況だ、などと言われています。両誌ともに、保存版の美しいグラビア頁をふんだんに使い、質の高い読み物を掲載しています。山釣り、源流釣りが好きな読書好きの方は、2冊ともご購入することをお薦めします。