「環境全体が放射能に汚染されてしまっている。ひとが利用しているのは自然の一部。汚染の全体象を把握することが必要。」(93号所載・水口憲哉氏インタビューから)
海藻から超高濃度の放射能がでた時、水産庁は「ひとが直接食べるものではないから関係ない」と言ってほおかむりをした。
汚染された稲わらを食べて、放射能を濃縮した牛を、ひとが食べる。汚染された海藻を食べて、放射能を濃縮した魚や貝を、ひとが食べる。どちらも放射能が行き着く先はひとだ。
水産物には牛肉のような個体識別番号はない。加工してしまえば流通先は把握できない。稲わらでそうだったように、養殖ものだから安全だとは言えない。汚染された水産物が食卓へ与える影響ははかり知れない。
いままさに全国へ(輸出品も含めて)汚染された水産物が広がっている最中だ。水産庁はそのことを分かっている。まだバレてないから黙っている。
わたしたち自身で、放射能へ立ち向かわなくてはいけない。ぜひインタビューを読んでください。