猿払川イトウ釣りのニュース。
絶滅危惧種に指定され、本州には野生種はいないとされることから釣り愛好家の間で“幻の魚”と呼ばれるイトウ(サケ科)の生息地、北海道猿払村はイトウ保護などを目的にした条例制定へ動き出す。釣った魚を持ち帰る行為などが問題となっているため。8月中旬にプロジェクトチームを発足し、年内をめどに素案を作る。来年3月にも定例村議会に条例案を提出する。… 村を流れる猿払川水系は、イトウが自然繁殖できる数少ない河川として知られ、国内外から毎年3千人以上の釣り客が訪れる。ただ4~5月の卵を産む時期に釣ったり、釣り上げた後にリリースしなかったりする行為が問題視されており、生息数を減らしかねないとして保護策を検討していた。… プロジェクトチームには役場職員、学識経験者、イトウの保護・観察などに携わる地元住民らが参加し、条例の内容を詰める。関係者は「産卵期に一部河川区間を保護区にしたり、イトウ持ち去りの自粛などを明文化したりすることが必要ではないか」と話す。ただ条例に罰則規定を盛り込むのは困難とみられる。… 村は「イトウを含め、猿払の希少な野生動植物の保全を訴えるものにしたい」と意気込んでいる。(北海道猿払村、イトウ保護条例制定へ 2013/8/3日経)
『フライの雑誌』第81号で〈「幻の魚」イトウ釣りを考える〉という特集を組んだ。
未読の方はぜひ、お手元にある方はこの機会に、もう一回読み直してみてください。
フライの雑誌第81号 特集「幻の魚」イトウ釣りを考える
・突然発表された「イトウ釣り自粛のお願い」
・ドキュメント そのとき誰がどのように動いたか
・「釣り人のためのイトウ講座」で話し合われたこと
・釣り人のためのイトウ学 市村政樹
・イトウの資源保護と釣りの両立 川村洋司
・メーターオーバーのイトウの釣り方、教えます。メーター男に訊け。
・北海道のイトウ政策を聞く/猿払川でイトウ釣りの実態調査が行われる
・不意打ちの「お願い」は撤回されたけれど。 堀内正徳
・北海道にゲームセンターはいらない 広瀬靖彦