王禅寺と鹿留をタックルベリーが購入

東京電力は保有する2カ所の大規模釣り堀を釣り具チェーン大手のタックルベリー(神奈川県藤沢市)に売却する。売却額は合計3億円前後とみられ、11月をメドに引き渡す。
日経 2012/10/3)

東電のフィッシュオン王禅寺とフィッシュオン鹿留を、中古釣り具販売店タックルベリーが購入。11月引き渡し。タックルベリーは以前から管理釣り場を自社所有している。王禅寺と鹿留がやる気満々のタックルベリーに買われて、これからどんな営業形態に変わるか変わらないか注目。

日本の既存の釣り具メーカーはダイワもシマノもティムコも、業界団体の日釣振も、内水面で自前の釣り場を一つも持っていない。持とうという努力もしてこなかった。せいぜい釣り人と漁協が設置した「キャッチ・アンド・リリース区間」へ後から乗っかって商売に利用するのがせきのやま。

新商品が売れないと、釣り具業界が嘆いて久しい。勢いのある中古屋さんをジトーッとした視線で見る関係者さんもいる。釣り場作りを他人任せにしている釣り具会社ってどうよ? と『フライの雑誌』は以前から発言してきた。つい先日も釣りジャーナリスト協議会の席で同じことを発言したけど、反応はなかった。

子どもがいつでも自由にクチボソやフナやザリガニ釣りで遊べる小さな池を、各都道府県に1カ所くらいずつ作るくらいの仕事は、釣り業界総体ならすぐにとりかかれるはずと思う。