琵琶湖博物館の盗用とお粗末な政治と科学 琵琶湖を守りたいならまず原発を動かさないことに決まっている

滋賀県立琵琶湖博物館の学芸員さんが、HP掲載の図鑑で400カ所以上の盗用をしたということで、大騒ぎになっている。

小社も雑誌や単行本の記事を、他社から盗用されたことがある。他人が命をかけた仕事を盗用する者は地獄へ墜ちられたらいかがでしょうかと思うほど、やられたほうは悔しいものだ。(盗用した出版社2社には、もちろんきっちり抗議した。この先何かあったらいつでも実名で蒸し返す用意はある。)

下の写真は、2012年の関西電力のPRページ。原発を再稼働させたい関電の宣伝に、お膝元の琵琶湖博物館が外来魚ネタで乗っかっている。今回の盗用事件に関連して検索していたらたまたま引っかかった。まさかここまでひどいとは。あまりにもあからさますぎて、ちょっとびっくりした。

関西電力はこんな風に問いかけている。

琵琶湖固有の生き物を守っていくには、どのようなことが重要か

琵琶湖を守りたいなら、まず原発を動かさないことに決まっている。

「琵琶湖は私たちにとって、とても大切な存在ですが、今、環境を保全する際の大きな問題のひとつとなっているのが”外来種”なんです」。

熱く語っているのは、「バスには羽が生えていないんですから空を飛んで勝手に移動しません」が持論の、琵琶湖博物館の学芸員の中井克樹さんだ。

原発の環境への影響力は外来種どころじゃないのに、科学者がそれを語らない。お粗末な政治と科学の欺瞞がよく現れている。

他人の仕事を盗用している場合でもない。

「環境にやさしいライフスタイルをご提案 ~ナチュラルびとになろう。~」 このような宣伝を福島第一原発後の2012年にやっている関電と、そこに乗っかる琵琶湖博物館の神経が知れない。
「環境にやさしいライフスタイルをご提案 ~ナチュラルびとになろう。~」 このような宣伝を福島第一原発後の2012年にやっている関電と、そこに乗っかる琵琶湖博物館の神経が知れない。