秩父の管理釣り場で今年最後の七輪会。釣りもね。 Post:2013/12/12013/12/1 秩父の山の中の管理釣り場で今年最後の七輪会。釣りもね。晩秋、というよりすっかり初冬の装いの渓流。 本来はもうフライフィッシングの季節はとうにすぎている。でも釣りたい。釣り師の性、業、わがまま、横暴、身勝手、強欲、偽エコロジスト、その他もろもろ。なんとでも言ってくれ。 秩父ヤマメとフラット・グリップ。#18くらいの適当な勝手に半沈みドライフライで。 今年一年でずいぶんフライキャスティングが上手になった9歳児が魚を釣った。ガイドさんの腕がよかった。 写真撮れ、というので ちっちぇ。ニジマスの自然繁殖もの。 宮崎高原町の職業漁師、牧浩之さんが今日の七輪会のために、猟したキュウシュウシカのブロックを送ってくれた。罠にかかった仔ジカを牧さんが止め刺し(とどめを刺すこと)している携帯写真をみんなに提示する。その上で箸を持った9歳児に、「このシカはだな、牧さんが獲って自分の手で殺して血を抜いて皮をはいで肉をそいで…」と、山の中を駆けていた仔ジカが切り身になって、いま七輪の上でいい匂いでこんがり焼かれているに至るまでの過程を、ことこまかに説明した。「わかったか。わかったなら食べなさい」。超うまい。牧さんがていねいにこしらえているのが伝わってくる。お肉は人柄だ。 「北海道のカレイと鹿児島のカマスが秩父の七輪の上で出逢う。」。友人のコピーライター氏がうまいこと言った。固定ファンの多い鹿児島カマスは夢やの中馬達雄さんが送ってくれた。今日用にとっておいた最後の袋。(なくなりました、と言っています)。 もうお腹いっぱいだよぅ、なにも食べられないよぅ、という頃にでてきた稚内産の沖獲れアキアジ。さすがにうううっと躊躇していたら、それまで食べる側だったコピーライター氏が無言で七輪の前に移動してニヤニヤしながらアキアジを焼き出した。「サケ、好きなんだよ」。あ、そうだったんですか。うまい具合に焼いてもらったアキアジを食べたらすんごくうまくて、みんなで寄ってたかって一瞬でなくなった。よく食べるなぁ。ではまた来年。