秩父よいとこ、一度はおいで Post:2014/3/162014/3/16 秩父で七輪会。今日のメインは、『フライの雑誌』連載中の宮崎の猟師、牧浩之さんが猟して止め刺しして、みずから精魂込めて精肉してくれた、霧島山麓のキュウシュウシカとイノシシ。貴重な貴重なお肉。まずシカ、他のなんのお肉と比べてどうこうではなくて、シカがシカとして美味しい。お肉は処理なんだなと思い知らされます。貴重な貴重な貴重な牧さんのイノシシを、地元の秩父漁協のお兄さんがボタン鍋にしてくれました。「こりゃうめえな。いままで食ったイノシシとぜんぜんちがうな。」とのこと。猪鍋の常識を覆される異次元のおいしさでした。すいませんインサイダーな役得で。今回の新兵器、なんとかいうコーヒーメーカー。ぐらぐらするとコーヒーがパイプから噴き上げてくるの。大いに期待しましたが…、できあがったコーヒーは「泥だな、こりゃ」。新兵器だったのに。今回は子ども三人参加。うち二名を引率したのは『フライの雑誌』第101号にも登場した凄腕さん。でも釣り師としてはヘンタイ系。つまりこの写真はヘンタイフライマンに引率される子どもフライマン二名の図。そう書くとあやしいですがおそらく当世最上級のエクセレントなコーチです。雪代が入ってる激シブ状況の中、ミッジのドライでゲット。さすがの二人羽織。子どもが使ってる竿はよく見ればフラット・グリップのようです。小さな手にもフィットします。この川で生まれて育ったちいさいニジマス。外来魚です。「導入は1877年以降水産庁主導で正規に行なわれ、1980年代まで各地で盛んに放流されたが本州ではほとんど定着しなかった。現在も養殖・放流が盛んに行なわれている。全国的に養殖や管理釣り場で利用され、遊漁を目的として各地の河川や湖沼に導入されている…」(環境省 自然環境局野生生物課外来生物対策室)というお魚です。アレは外来種、コレは在来種、って分別する前に、まず身近な自然を観察し直すことから始めたいものです。今回は子ども二名を連れて秩父にお泊まり。茅葺きのお宿。ちょうど屋根のふき替えに遭遇。昼にあれだけ食べたのにまだいただく。ヤマメの焼き煮付けが最高。後で聞いたら『FlyFisher』誌2013年6月号にも出ていたお宿ですって。いいお宿でした。この中に子どもが二人います。秩父まつり会館で夜祭り体験。のんびり秩父観光中。釣りなんて趣味は、ただ魚を釣るだけなら、わりとすぐに飽きちゃう。魚を釣ること以外に興味をひろげればひろげるほどに、おもしろくなります。それがフライフィッシングなら、なおのことたのしさエンドレス。『フライの雑誌』はそんな風に思ってくれる人たちが集まって作っている雑誌です。秩父よいとこ、一度はおいでの巻でした。 『フライの雑誌』最新第101号記念号|第101号はカラー大増ページ&特集が3本立て