秩父フライフィールドで今年最初の七輪会

今世紀最強の大寒波が列島を襲うぞと、さんざん脅かされていた日曜日に、秩父フライフィールドで今年最初の七輪会をとりおこなった。

今日は井上さんが参加。うちの車で一緒に行った。道中、いろんな話ができて、たいへんよかった。

先週、上州屋八王子店さん店内の〝フライ巻き場〟に集まった人のなかで、島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』に、〈フライフィッシングは結局最後はキャスティングの冴えがモノをいう〉の文言がどこかに書いてあったはず、と話題になったそうだ。

気になったらもう気になっちゃって、棚にあったサンプルの新装版のページを最初からひっくり返して、BFコードを解説しているちっこいキャプションのなかに見つけて、やっと安心した、と井上さんが言っていた。

20年前に発行された本のちっこいキャプションで盛り上がれる。やっぱりすごい本だ。初版時の編集に自分は関わっていないけど、少しでもフライフィッシングに興味があるなら、『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』にはぜったい触れたほうがいいです。目に映る世界が変わります。

とういうわけで七輪会の様子を写真で紹介。

今日はまず朝から七輪やって、その後で釣りすることにした。今まではまず釣りして七輪して片付けた後に釣りしていた。そのルーティンが非効率的であることに初めて気づいた。遅すぎる。そら豆網で焼くとうまーいよ。

スキレットのモヤシはこれくらいのチョモランマ盛りがちょうどいい。モヤシの下に厚切り三枚肉たっぷり、その下にざく切りのキャベツ半玉。ジンギスカン積み。

ひっくり返すとこんな感じになります。

欠食おっさん+厨坊にかかれば肉1.2キロくらい瞬殺。さぁ、脂マネジメント。知ったことか。

秩父名物ホルモン。井上さんがうめーうめーと喜んでくれた。

釣りするか。それぞれが勝手なことをやっているようで通じ合ってるような、こういう構図は好き。

お手巻きのフェザントテールを流しこんで魚の動きを見てあわせた。「インジケーターなんか使わないよ!」。そうか。それっ、がんばれチヨジ。
第99号の特集◎はじめてのフライロッド(市販フライセット振り比べ)で紹介したダイワがうなる。このダイワは5年前にサンタさんに買ってもらった。1本しか持ってない。
よくとった。
そら豆のおじさんもがんばった。あんまり見ると稀勢の里になっちゃうから見ないで。このあと見事にランディング。銀ピカの素晴らしいニジマスだった。この日いちばんの大物。
気の合う仲間と美味しいものをお腹いっぱい食べ、ゲラゲラ笑いながら楽しい釣りをする以上の人生の喜びがあるだろうか。空が高い。釣りしていてよかった。
新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW 島崎憲司郎(文・写真・イラスト)
『フライの雑誌』第99号|特集◎はじめてのフライロッド! 表紙イラスト:斉藤ユキオ「こぶし咲く森の釣り人」
フライの雑誌 105(2015夏号): 特集 日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。/隣人のフライボックス/60年目の養沢毛鉤専用釣り場
『フライの雑誌』第110号|特集◎ベストなベスト 理想のフライベストとその中身 The Best of FLY VEST
おかげさまで好評です。 『フライの雑誌』第110号|特集◎ベストなベスト 理想のフライベストとその中身 The Best of FLY VEST