21世紀の現在、私たちのかけがえのない楽しみである釣りを疎外する様々な問題があります。より気持ちの良い釣りと釣り場の未来をつくるためには、これまでなおざりにされてきたこれらの問題を、釣り人自身が中心になって考え、議論し、社会へ広く働きかけ、ひとつひとつ解決していくことが大切です。
このたび、釣りを趣味とする人が集まって、釣りの理想像を共に考えようという任意の集まり=「釣り問題研究会」が発足しました。この「研究会」は開かれたアカデミックな議論の場として、関係各方面へ大きな影響を与えることが予想されます。以下に紹介します。
「釣り問題研究会」の設立と第一回研究会のご案内
このたび、我々は、釣りに関する様々な問題について、釣りを楽しむ人々と話し合い、釣りの未来を総合的に考究することを目的とした「釣り問題研究会」を設立する運びとなりました。第1回を下記のとおり開催しますのでお知らせします。
ご承知のように、近年「釣り」をとりまく環境は、釣り場である自然環境の悪化や資源の減少はもとより、社会・経済情勢の変化や自然への関わり方の多様化等により著しく変化しています。また、制度的にみても難しい問題が山積しています。このように厳しい状況にある今日の「釣り」ではありますが、それを打破し、明るい未来を築き上げることができるのは「釣りを楽しむ人々」において他にありません。
本研究会では、以上の問題意識に基づき、「明るい釣りの未来」を実現するべく、その未来像と道筋について「釣りを楽しむ人々」と議論していきたいと考えております。また、本研究会で議論するテーマはなるべく参加者の関心に基づいて設定していきたいと考えております。
ご多忙中あるいはすでに釣行予定が入っているものと存じますが、ぜひともご参加くださいますよう、お願いいたします。【文責:工藤貴史】
記
第1回 釣り問題研究会
日時:2005年6月25日(土)13:00-17:00
場所:東京海洋大学8号棟(旧資源管理棟)203号室
13:00- 開会
l 13:10- 講演「社会現象としての釣り問題」 水口憲哉(東京海洋大学名誉教授)
14:10- ディスカッション(報告への質疑応答、次回以降のテーマ等)
15:00- 懇親会
参加費:懇親会に出席される方は1000円。(但し学生は無料)
懇親会に出席されない方は無料。
連絡先
東京海洋大学海洋政策文化学科
沿岸域利用論研究室 工藤貴史
108-8477 港区港南4-5-7
TEL&FAX 03-5463-0569
kudot@s.kaiyodai.ac.jp
第1回「研究会」では、東京海洋大学名誉教授・『魔魚狩り』著者である、水口憲哉氏の講演とフリーディスカッションが予定されています。参加は自由、当日の参加も可能です。主催者は広く一般の釣り人の参加を募っています。(会場スペースには限りがあるとのことなので予めご承知ください)
フライの雑誌社ではこの「研究会」へ注目し、今後定期的に紹介していきます。